家は建てて終わりではなく、建ててからが始まりです。
気持ちを込めて建てた家に生まれる家族の幸せこそが、大工冥利と言えます。
家を建てていただいたお客様とは親から子へ、子から孫へと一生のおつきあい。
それが大工として、あたりまえのことと考えています。
長く住む住宅ですが、新建材や接着剤に含まれる化学物質が健康を害するという話もよく聞きます。
たなか建築では、できるだけ化学物質を排除した、健康住宅を提案させていただきます。
無垢の木、漆喰、和紙などの昔ながらの自然素材、土に還る素材でつくられているので、室内はマイナスイオンが一杯です。
子育て世代の住まいは、室内の空気にこだわりたいのです。
思い出してください。森の中を散歩すると爽やかな空気に包まれた気がしませんか?
あの森の中の空気を住宅の中で感じていただけるように工夫したいと思います。
すでに削ってある材木を見ても何の木かわからない職人が増えました。
百年かかって育った木は、建ててからやはり百年持つと言われています。
確かに集積材は、同じ品質の間違いのないものを沢山作れるため、同じものが二つとない木とは違い安定した強度を保てますので、使用した方が良い部分も沢山あります。
しかし、日本の山を守り、気候風土に合った家をつくるため、日本の山の木で家を建てることに価値があります。
例えば、屋根はいぶし瓦、室内の壁は漆喰、土間には土と石、建具や壁には和紙。
自然の恵みの天然素材に包まれているので、時の経過とともに心地よく古びてゆき、心を癒す豊かな空間をつくります。
つまり、「適材適所」卓上の図面では表せない木の顔を私たちは見極めます。
温暖多湿な日本で、住宅に求められる最も重要な要素が通風です。
たなか建築の家は、開放的な土間や吹き抜け、1階も2階も掃き出し窓を多用して、家全体の通風に配慮します。
従来の日本建築の主流である引戸を多用しているので、夏は開け放すか建具を取り外して開放的に暮らすことができます。
つまり、日本の気候風土に最適な住まいを造る。
大工としては当り前の仕事をこなします。
最近の建築は、工場のロボットによる大量生産の工業化が進行しましたが、人の住む家ぐらいは職人の手仕事でつくられるべきです。
心と身体の癒しの場である住まいが、味気ない工業製品ばかりでつくられるのは賛成できません。
私たちは、豊かな質感の素材と職人の技を生かした住まいを心がけております。
大工・左官・瓦職人・建具職人など、日本の伝統文化を継承する職人たちを揃え、手仕事により家を建てます。
子供がケガをしないように、ここはもう少し角を丸くしよう。
この部屋は少し寒そうだから、こちらからお日様を取り入れようなどと、手仕事だからいくらでも融通が利きます。
そうして心のこもったあたたかい家ができあがります。